ヴォルク・ハン VS ディック・フライ
リングス初期における名勝負、その中でもベスト3に間違いなく入る試合です。
当時は総合格闘技というより異種格闘技という色合いが濃く、トータルで秀でているのはジャパンの選手、キック系はオランダ、寝技はロシアと、わりと明確にそれぞれの国が分かれていた時代。
フライはオランダの中でもキック最強の一人、ハンはリングスにおける究極の組み技師として、いわばそれぞれの分野の対極同士のぶつかり合いとなったわけです。
ただちょっと面白いのは、ハンはスタンドで裏拳を出したりしてフライを打撃でかく乱したりするのですが、フライはいざ寝技になると一切付き合いませんw
両者の性格もあるでしょうが、こういった部分も興味深いんですよね。
また中盤からフライの打撃ラッシュ、ダウンの奪取が続きますので、一見フライが押してるように見えますが、ハンも要所要所で極めに入りますので、文字通り一瞬も見逃せない試合。
これリアルタイムで見ていて本当に面白かったです。
また唐突に訪れるフィニッシュも至高。これからも何度も見返したくなる試合です。